こんばんは。大津市の行政書士、井手清香です。2月の最終週は、新型コロナウィルス関連で、色々と動きのあった一週間でした。私の子どもも休校になりまして、長い春休みをどのように過ごそうかと考えているところです。ちょうど、ご先祖探しをしたかったので、一緒に戸籍を巡る旅をしようと思っています。

滋賀大学経済学部のとあるゼミにお邪魔してきました

さて、先日は滋賀大学経済学部の井手一郎ゼミナールにお邪魔してきました。現在就活をしている学生さんに、先輩として何か話せることがあれば・・・ということで、短い時間ではありますが、私の職業とそこに到るまでの経歴について話しました。
でもそれだけじゃ面白くないですね。ありがちな話題で眠くなっちゃうよね!
私が言いたかったことはというと・・・、予測できない世の中を生きることについてです。

予測不可能な世界で生きるということ

新型コロナウィルスの影響で、世の中が少々荒れた感じになっているのを見ると、私が新卒で会社に就職した年、2011年を思い出します。当時、私は将来が見えなくて、とても不安でした。私だけではなくて、社会全体がそうだったと思います。

私の新入社員時代はザンネンだった

リーマンショックの年に就活をして、やっと入った会社は買収されて、さらに追い討ちをかけるように東日本大震災がありました。
入社式で新入社員たちはそれぞれの被害について語り合っていたし、最初に出た会議は希望退職者募集の話でした。通勤電車では、空調が効かなくて人が泡を吹いてフツーに倒れていました。高層ビルは余震でよく揺れて、しばしば船酔いみたいになり、気持ち悪かったです。そうしているうちに、だんだんと気分も塞いできて、耳鳴りとめまいが酷くなり、体調がおかしくなってきました。
気落ちしたまましばらくその会社にいましたが、自分のいた部署が統廃合に合うタイミングで辞めました。せっかく入った会社でうまくいかなくて、挫折感でいっぱいでした。入社したら会えると思っていた先輩たちは、もう辞めて会社にいませんでした。不安感を先輩に相談したら何かアドバイスをもらえたかな・・。
その後何年もに渡って、思った通りにいかなかったことへの挫折感は、影のようにつきまといました。

就職差別にあってもめげずに前進あるのみ

その後、このような体調だと子どもを産むのは若いうちが良いだろうと思って結婚を急ぎました。

*しばらくして病気になったため、もう二度目の出産は無理です。私に限って言えば「できるだけ若いうちに」という判断は正しかったです。

どこかがっかりした気持ちを引きずったまま、再度就活をしましたがどこも雇ってくれませんでした。住んでいる場所がちょっと不便なことや、結婚したばかりだったでどうせすぐ辞めるんだろうと決めつけられました(面接担当からはっきりそのように言われます)。
雇われる側になる限り、選ばれる側になると、立場は弱いのです。会社にとって都合が悪いものは、どんなに頑張っても雇われないか、悪い条件を飲まないと雇用されないということに気がつきました。
そこで、フリーランスとなり、単独で仕事を取って来るようになりました。その間に子どもも産んで、赤ちゃん時代はほとんぞずっと面倒を見ました。
ちなみに、最初のお仕事の単価は信じられないくらい安かったですが、今はまぁそれなりに・・・!仕事をさせていただいております。感謝です。

予想通りにいかないことを受け入れる

私の人生も、そしてこの記事を読んでいるあなたの人生も、多分予想通りになんていかないと思います。
それはいい意味でもそうだし、悪い意味でも言えることです。私は、リーマンショックや東日本大震災のタイミングで社会に出ました。色々ショックなこともあったし、予想外の良いこともありました。総じて、なんとか元気に過ごしています。
そもそも予想通りになんてならないということが、ここ数年でようやく分かった気がします。
予測できないなりに予測して、世の中を渡っていくのが人生なんだと。
気がついたら、あれほどしつこく付きまとっていた挫折感は消えていました。

人生が一本の道みたいにわかりやすければ良いのだけどね。もうそういう時代じゃ無いね。

世の中を渡るためのツールは多い方がいい

さて、大学生に私が何を話したのかという話題に戻りましょう。
私が学生さんに言いたかったことは、世の中を渡るためのツールは多い方が良いということです。そして、大学での勉強は将来、生きるためのツールとして役に立つということです。いつどのように役立つのかは未知ですが。

大学での勉強はいつか役に立つ

大学での学びは、一見つまらなさそうなものもあると思います。例えば第二外国語なんてテキトーにやってる人も多いでしょうし、経済学部だったら簿記大っ嫌いとか、ミクロ経済学アレルギーなんていうのもいるでしょうね。でも、私は大学の勉強は将来に役立つと思います。

勤勉に学ぶことそのものが将来を拓く

勤勉に学ぶというその行為がまずは将来に役立ちます。例えば、資格を取りたいなと思ったとき、勤勉に学べない人にとってはかなり辛いことになります。今後、産業構造が変わった時に今の自分の職業は無くなるかもしれません。となると、新しいことを学んで出なおさざるを得ません。そこで勉強そのものが嫌いとなると、なかなか厳しいものがあります。

特に実学は商売をする上でかなり役立つ

経済学部の授業は、実学と言われるものが多いです。簿記などが最たる例だと思いますが、簿記の知識がないと商売を始めるのも大変です。今は優秀な会計ソフトがありますが、簿記が全くわからないとなると、ソフトを使いこなすのも難しいと思います。

怪しい話に騙されないために法律を勉強してほしい

大学生は世の中がよく分からないので、とんでもない契約を疑わず、騙されたりします。怪しい話を怪しいと思えるために、民法などの法律は勉強しておいた方が良いと思います。経済学部だと法律の科目もあるでしょうから、履修しておくとおすすめです。勉強して、宅建を受けてみるのも良いですよ。

講義中に寝るなよ〜。つまんない授業でも、いつか役にたつかもしれないよ!

まとめ

学生さんに私の話が役立ったかどうかは分からないですが、何かの足しにしてもらえばと思います。
私より若い皆さまへ。
これから、新型コロナウィルスで大変な世の中になるでしょう。就活も厳しくなるかもしれません。それでも人生は続いていくし、生きていかなければならないのです。
いかなる世の中であったとしても、希望を握りしめ、前を向くこと。
機会を見つけて学び、生きるためのツールを手に入れてください。
一緒に、頑張リましょうね。私も、ベストを尽くしたいと思います。

行政書士 井手清香は大学生を応援します!学生さん相手には、交通費とコーヒー代程度頂ければ喜んで話にいきます。私の話を聞いてみたい学生さんはご連絡ください。都合のつく限り対応いたします。不安な学生さんの心に、エールを送ります。
*そうそう、なぜか井手の名刺は一部の大学生に人気があります。
なんでも、恋愛成就のお守りになるんだそうで・・・。なんでやねん!